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2013-07-05
フクシメディカルたより2号

これからの時期、「水虫」が流行ります。水虫はよく知られている皮膚疾患の一つですが、
水虫について間違った認識を持つ方が意外と多いようです。
正しい知識を持って水虫の予防・治療にあたりましょう。

水虫とは?
白癬菌(はくせんきん)という真菌(かび)の感染による皮膚病で、激しい痒みを伴ったり、皮膚がただれたり、剥がれたり、小さな水ぶくれ等の症状が足・趾間・手に現れるものを言います。患部の皮膚の一部を取って顕微鏡で検査し、白癬菌が発見されてはじめて水虫と診断されます。ですから見ただけで水虫と判断してOTC薬で治療を始めるのは良くありません。
まずは皮膚科の専門医に検査をしてもらい、水虫と診断されてから治療を始めましょう。


水虫にならないために
水虫の人が素足で歩いた床や畳、マット、スリッパなどには白癬菌が着いています。その上を素足で踏むと白癬菌が皮膚に着きますが、すぐに感染して水虫になるわけではありません。

それは、白癬菌が皮膚に付着して侵入・感染するまで2日以上はかかると言われているからです。毎日、足をきちんと洗えば感染は防ぐことができます。

ただし、足を洗いすぎて皮膚を傷つけると抵抗力が
落ちて感染しやすくなりますので注意して下さい

水虫のタイプ
水虫には以下の3つのタイプがあります。

(1)小水疱(しょうすいほう)型
小さな水ぶくれができ、強い痒みを伴う。

(2)趾間(しかん)型
指と指の間(趾間)の皮がむける、皮膚が白くふやける。

(3)角質増殖型
かかとなどの皮膚が厚くなり、ぼろぼろと皮がむけたり、ひび割れを起こす。


白癬菌が感染し、増殖を始めると皮膚は「白癬菌を追い出し、除去しよう」と抵抗を始め、炎症反応が起きます。初期(急性期)には、赤くなったり、水ぶくれができて強い痒みを生じたり、皮がむけるなどの症状が起こります。

<急性期>

放っておくと慢性化(慢性期)し、水ぶくれや痒みなどはなくなりますが、かかとの皮膚(角質)が厚くなりひび割れを起こすケースが多くなります。

<慢性期>


水虫を放っておくと・・・・
水虫を放っておくと感染が足全体に広がるだけではなく、爪白癬や細菌の二次感染を起こす場合がありますので、水虫と診断されたら早めに治療を開始し正しく薬を使いましょう。

爪白癬:
初期は爪の一部が白っぽく濁る。
徐々に濁った部分が広がり、爪が厚くなってぼろぼろになる。
爪が厚く変形してくると、靴を履いた
時に痛みが生じ、歩けなくなることも。

細菌の二次感染:
水虫は皮膚の表面(角層)で繁殖するが、
そこから深部の真皮や脂肪組織に黄色
ブドウ球菌などの細菌が感染する。
足の裏が赤くなったり腫れて熱が出る


水虫の治療
水虫の治療は外用薬が中心となりますが、爪白癬や角質増殖型のもの、また患部が広範囲で再発を繰り返したりするケースなどには内服薬が用いられます。

外用薬は、軟膏・クリーム・液・ローション・スプレーがありますが、患部の状態と使用感との兼ね合いで使い分けます。
いずれも1日1回の使用で効果が期待できます。

内服薬は、医師の指示のもと、一定期間の服用が必要となります。


水虫薬の上手な塗り方

水虫薬を塗るときには、お風呂上がりに水気をよく拭き、広く薄く塗ることが大切です。これは、お風呂上がりの皮膚は薬の浸透が良いことと症状がない部分にも白癬菌に感染している可能性があるからです。

薬を使う量の目安としては薬のチューブが5mmの口径とすると、人差し指の第1関節までの長さを出して片足に塗ります。量としては0.5gくらいになります。両足ですと1gになります。10g入りチューブの薬ですと10日で1本、1ヶ月で3本使うことになります。

症状がなくなっても自己判断で薬をやめないで、医師の指示があるまで薬は使いましょう。また、塗っていて症状が改善されなかったり、かぶれなどが起こったらすぐに皮膚科に受診しましょう。

水虫を予防するには
水虫を予防・改善するためには

*足を清潔に保つ。1日1回入浴し、足の指の間まできちんと洗う。ただしゴシゴシ洗って皮膚を傷つけないないように注意すること。
*むれやすい革靴などはできるだけ避け、靴を履きっ放しにせず、脱いでいる時間を増やす。靴下は木綿など通気性の良い素材を選ぶ。
*家庭内を清潔に保つ。床や畳の掃除、マットの洗濯をまめに行う。ただし、あまり神経質になりすぎないこと。
*水虫の人は他の人に移さないように、素足で歩くことをできるだけ避け、厚手の木綿の靴下を履く習慣を。

薬の保管について

薬は保管方法が悪いと本来の効き目が得られなくなってしまうことがあります。
これからの時期、湿気などでお薬の品質が変わりやすくなりますので、薬の保管には十分、気をつけましょう。以下に保管のポイントを紹介します。

1.高温・多湿・直射日光を避ける
湿度が高いと吸湿性のある薬は空気中の水分を吸収して品質が変わる可能性があります。梅雨の季節の湿気や冬の暖房器具、車の中の高温、真夏の日光などには十分注意しましょう。また、薬の種類によって保管温度や遮光が決められていますのでそういう場合は指示に従いましょう。

保管中に外観変化があるものは使用しないようにしましょう。

2.子供の手の届かない場所に保管する
子供の誤飲を防ぐため、薬は子供の手の届かない、目につきにくい場所に保管しましょう。
また、冷蔵庫やお菓子の缶・箱に薬を保管するのもやめましょう。
子供が間違って飲んでしまうことがあります。。


3.薬の袋や外箱・説明書などは使い切るまで保管しておく

薬局で渡される薬の袋・説明書には調剤年月日・薬の飲み方
・保管方法・使用上の注意などの大切な情報が書いてあります。また、一般薬(OTC薬)の外箱や添付文書にも同様のことが書いてありますので、薬を使い切るまでは保管しておきましょう。


4.殺虫剤などを薬と一緒に保管しない
薬は別の容器に移し替えない

誤飲を防ぐため、薬と同じ保管場所に殺虫剤・防虫剤・農薬等をいれないようにしましょう。
また、薬を別の容器に移し替えるとどんな薬か分からなくなったり、別の人が誤って飲んでしまったり、薬の品質の劣化を引き起こす原因になります。
薬によっては、遮光や防湿などのその薬の性質に応じた包装にしてあることがあります。パッケージから取りだしてバラバラにしたり、別のびんなどに入れ替えるのはやめましょう。


5.年に1回は薬箱を整理して、使用期限を確認する
薬箱は頻繁に使用することも少ないので、いつのまにか使用期限が切れている薬が入っていることがあります。
開封した薬は変質しやすいので、年に1回は薬箱を整理して、使用期限の確認と品質のチェックをしましょう。

また、病院で処方された薬はその時々での症状を踏まえて出されているものです。症状が似ているからといって余っている薬を使うのはやめましょう。

 
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