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広報

2013-12-04
フクシメディカルたより5号

脂質異常症について

人が生活していくために必要な4大栄養素として、身体を作る「たんぱく質」、エネルギー源になる「糖質」と「脂質」、そして身体の調子を整える「ビタミン・ミネラル」があります。
この中の「脂質」は主にコレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)、
リン脂質、遊離脂肪酸で構成されていて、コレステロールとトリグリセリド(中性脂肪)が過剰もしくは不足している状態を「脂質異常症」と言います。
「脂質異常症」が長く続くと動脈硬化とそれに伴う心筋梗塞、脳梗塞などの疾患の発症や進行のリスクを高めます。


<脂質の役割>
脂質を構成しているコレステロール、トリグリセリド、リン脂質は、
たんぱく質と結合して「リポ蛋白」として血液中に存在しています。
この「リポ蛋白」は脂質とたんぱく質の割合の違いによって分類され、このうち比重が高いものをHDL、低いものをLDLと言います。

LDLに含まれるコレステロールは血液中に多く存在すると
血管壁に付いて血管を細くし動脈硬化を促進させるので
「悪玉コレステロール」と言われます。

HDLに含まれるコレステロールは血管壁などに付いたコレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きがあるので、動脈硬化を防ぎ「善玉コレステロール」と言われます。

トリグリセリドはそれ自体、動脈硬化のリスクにはなりませんが、増えるとHDLコレステロールを減らしLDLコレステロールが増えやすくなります。また、トリグリセリドが多い人は「メタボリックシンドローム」と呼ばれる肥満・高血圧・糖尿病などの危険因子をいくつも持っていることが多いので、気をつけなければなりません。

<脂質異常症の検査値>

脂質異常症の診断基準値(日本動脈硬化学会)は以下の通りです。
高LDLコレステロール血症140mg/dL以上
低HDLコレステロール血症40mg/dL未満
高トリグリセリド血症150mg/dL以上

<脂質異常症の治療>
食事・運動療法による生活習慣の改善を行い、それが十分でない場合に薬物療法になります。
*食事療法
脂質異常症は遺伝や他の病気からくるものもありますが、多くは生活習慣に関係した原因が重なって起きます。その生活習慣の中でも食事に関係した原因が一番多いため食生活を適正に保つことが重要です。

脂質異常症を防ぐ食事の基本
  1.偏らず「栄養バランスの良い食事」を
  2.摂取総エネルギー量を抑えて、適正な体重を保つ
  3.飽和脂肪酸(主に肉類の脂肪)1に対して不飽和脂肪酸(主に植物性脂肪
    や魚の脂)を1.5~2の割合で摂る
  4.ビタミンやミネラル、食物繊維もしっかり摂る
  5.高コレステロールの人はコレステロールを多く含む食品を控える
  6.中性脂肪が高い人は砂糖や果物などの糖質とお酒を減らす

食品中のコレステロールというと、コレステロールを多く含む食品ばかり気にしますが、体内のコレステロールを増やしやすい食品もあるので、それを避けることも大切です。

*薬物療法
どうしても生活習慣が改善出来ない人、生活習慣を改善しても血中脂質が高い人、また家族性高コレステロール血症の人は、動脈硬化、さらに心筋梗塞や脳梗塞へと進むリスクが高くなるので、薬物療法を行うことになります。

一般に食事療法を3~6ヶ月行っても数値が下がらない場合に薬物療法に入ります。また、薬を飲み始めると生活習慣の改善を怠る人がいますが、生活習慣改善は継続しながら薬物療法を行うことが基本です。

<脂質異常症を防ぐ日常生活>
運動は食事と並んで脂質異常症の予防効果があります。
*摂りすぎたエネルギーを消費して、脂肪分が内臓などに溜まるのを防ぐ
*血行を促して血管の弾力をよくしたり血管を広げるなどして、血圧を下げ動脈硬化を防ぐ

お薬代について

処方せんで調剤されたお薬代の明細を見たとき、「調剤技術料」「薬学管理料」など
意味が分かりにくい言葉が並んでいて何だろう?と思われている方もいると思います。
お薬代の計算は複雑なので、今回フクシグループの薬局でお渡ししている領収証・調剤明細書の主な項目内容について簡単に説明します。

領収証             平成25年11月1日 発行
平成25年11月1日 調剤済
〇〇 〇〇様              処方箋発行医療機関名: △△クリニック
後本(1)                      処方医: ○○ ○○

①調剤技術料②薬学管理料③薬剤料④特定保険医療材料料⑤保険合計点
***点**点***点**点***点
患者負担割定率負担金   
10%***円   
前回未収金請求金額今回未収金領収金額
***円***円***円***円

北区東十条5-17-11
フクシ調剤薬局                印
TEL 03-5249-2940  FAX 03-5249-2941

上記の領収証の①~⑤の項目について説明します。

①調剤技術料とは

「調剤基本料」「調剤料」「調剤技術加算料」を合わせたものです。
各々の金額は調剤明細書に書いてあります
「調剤基本料」;処方せんを受け付けた時にかかる料金で「施設維持料」と考えると良い
と思います。
ただ、薬局が受け付けている処方せん枚数により金額が変わります。
施設基準の違いや深夜・休日での調剤時などによっても金額が変わります。
「調剤料」

;薬の調製の手間賃と考えると良いと思います。内服薬・外用薬・注射薬
・頓服薬などで金額が変わります。
内服薬は処方日数と服用方法によって更に変わります。

「調剤技術加算」

;2種類以上の薬(粉薬・シロップ・軟膏など)を混合したり、錠剤を
  つぶしたり、半分にした場合などにかかる料金です。この他にも数種類
の薬を服用時点ごとにまとめて袋に入れる一包化をした場合や、麻薬・
向精神薬などを調剤した場合にかかる料金です。

②薬学管理料とは

主に「薬剤服用歴管理指導料」のことです。
「薬剤服用歴管理指導料」

;患者さん本人あるいはご家族の方から得られた情報より、薬 の服用状況・効果・副作用・薬の相互作用などをチェックして、 薬剤服用歴に記録しこれに基づき、薬を正しく効果的に服用して 頂くよう指導するのにかかる料金です。 なお、この料金には薬剤の情報文書発行やお薬手帳への記載に関するものも含まれています。

③薬剤料とは

服用する薬の価格です。各々の薬について国が決めた薬価に基づいて計算 した料金です。

④特定保険医療材料料とは

自己注射で使用するディスポーサブル注射器の針などの料金がこれに
あたります。

⑤保険合計点とは

①~④までの点数の合計でお薬代の合計になります。
実際の金額は1点が10円ですので、10倍した金額になります。
患者さんの負担割によってこの合計額の1割あるいは3割分が患者負担金となり、請求金額となります。

 
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