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2012-09-07
北区探訪⑦
石躍 胤次(いしおどり たねつぐ)さん
名主の滝公園
北区岸町1-15-25
「王子稲荷神社」のすぐ近くに北区立「名主の滝公園」があります。先日公園でお会いした若い二人連れの人が、「何て読むのだろう」と云っていました。「なぬしのたきと言うのです」と云うと、「それ何の意味ですか」と「名主」という言葉を知らない人がもう居るのですね。
(名主:江戸時代、郡代の支配を受け、村内の民政(年貢・夫役など)をつかさどった役人。
    身分は百姓、関西では庄屋という)
江戸時代後期嘉永年間、王子村の名主「畑野孫八」という人が自分の庭にお茶の木を植栽し、人々にその庭を開放したのが始まりなので今もこう呼ばれているのです。江戸時代後期には、お茶は王子の名産物として、参詣・行楽・観光に訪れた人々のお土産品にもなっていたそうです。
明治中頃に、貿易商垣内徳三郎の所有となり、好みの塩原や箱根の風景を取り入れた庭園に改造・整備され公開されました。
その後、昭和13年上野精養軒が、一大行楽地として大浴場、食堂、プール、ボート池、茶室などを設備し営業をしておりました。
昭和20年空襲によって焼失し、昭和35年都立公園として公開、同50年北区に移管されました。その後、大規模な改修が行われ、現在の回遊式庭園として公開されています。
現在の公園の広さは、約2000坪。園内には、男滝、女滝、湧玉(ゆうぎょく)の滝、独鈷(どっこ)の滝と名付けられた四つの滝があります。
滝あり、渓流あり、せせらぎ、池あり、沢山の樹木ありと都会の住宅地にあって深山幽谷を感じることのできる貴重な庭園です。春にはサクラ、夏にはホタルと避暑、秋には紅葉、冬は雪見と四季折々家族連れで楽しめる身近な行楽地です。
お年寄りの憩いの館、二つのお茶室もあり、都会のオアシスと言えるでしょう。
嘉永三年(1850)の安藤廣重の「絵本江戸土産」に『十条の里 男滝・女滝あり』と記述のあるのは、この滝のことであろうと入口の案内板に記してあります。
東の入口の医薬門は、鎌倉時代から始まった建築様式で、江戸時代には名主の門にもよく使われ 当時の風情が感じられます。
参考資料:名主の滝公園しおり他
 
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